A Place Called El Shaddai's ('97)
個人的に注目しているアメリカのバンド、
ONEIDAのアルバムの紹介をしていきます。
97年のデビュー作。
「デビュー作には、そのミュージシャンの全ての要素がある」
と言われることもあるが、本作も然り。
メンバーは2名。未だクレジットに偽名を使っていない。多数ゲストが入っている。
そのスピリットは明らかにロウ・ファイの価値観を継承するもの。
それは音質だけではなく、破綻しても構わない実験への飽くなき挑戦に感じられる。
ハードにロックする曲もあれば、穏やかなメロディをもつ曲もあるし、奇妙なリフを長時間反復していくジャムもあり、ヴァイオリンなどを入れて凝ったアレンジを試みた(が、空中分解してしまった)曲もある。
残念ながら、ここでは強い個性は感じられない。
しかし後のクドいまでの個性を開花させていく布石が色々あり、帰納法的に他のアルバムを聴いた後に聴くと発見が多いので、聴くに値しない作品ではない。
1.Hieronymus
2.Go There
3.Salad Days
4.Medium Cool
5.Gandhi for Now
6.Dog Days
7.Ballad of Vaurice
8.Shaddai's
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