Teddy Thompson 「separate ways」

hidizo2006-02-08


トンプソンという名前。
そうです。彼はリチャード&リンダ・トンプソンのご子息です。
調べてみたら、先日のリンダ・トンプソンの来日の歳に同行してきたみたいですね。
あれは、行けなくて残念だったな。

これは2005年に出た2作目。
昨年聴いてたら間違いなくトップ10に入れてたなあ。
どうしても本人の資質と両親を比べて考えてしまいたくなりますが、実はそんなに近い感じがしない。
声は親父ほどアクは強くないし、母親とも違うし。
ギターは端正で親父の破天荒さとは味が違う。
作曲のセンスは、両親のトラッド/フォーク趣味よりはもう少しオーソドックスにポップだ。これに関してはちょい母親よりかな。
その端正なギターとオーソドックスにポップなメロディが、的確なアレンジに支えられて次々に登場する。
とても思慮深い印象だ。無駄も不足もない。過剰すぎないエモーショナルな歌を支えるのに相応しい。

で、この演奏に参加してるゲストが、流石に凄い。まずは親父リチャードがギターで参加。あの音色・奇妙なフレーズはとてつもなく記名性が高い。で、彼のかつての相棒、デイヴ・マタックスも太鼓で助太刀。記名性の高い音、という点ではこの人も。ガース・ハドソンである。例のオルガンとシンセをつかった唯一無二の空間を描く。あと、ルーファスとマーサのウエインライト兄妹がコーラスで。
この有る一部に人にとってはとてつもないビッグネームが大挙して参加して居るんですが、無駄な気負いも、豪華ゲスト参加という浮ついた感じもない。淡々と、みんな良い仕事をしている。

それは本人にしても同様。とにかく、良い曲と味わい深い声。
これが真っ当に生きてるのはそれだけで強力だ。お奨めです。

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