The Ditty Bops 「Moon Over the Freeway 」
こまどりの如くピーチクパーチクさえずる100%文系の香りのするアメリカの女性デュオ、昨年のデビュー作に続いて登場した2作目。
殆ど歌いっぱなしのコケティッシュな二人のハーモニー。ジャズやアコースティック・スイング的な要素を消化し、マンドリンなどを多用したスカスカで軽く肩の凝らないサウンド。まるで全曲ノベルティ・ソングのような妙なシニカルさ等々。衝撃というより、ありそうでなかった存在感の妙。フェアグラウンド・アトラクションとエディ・ブリケルとローチェスをまぜて脱力させた感じ、とでも言えばいいだろうか。
Pure Reason Revolution 「The Dark Third」
遂に出た。という言い回しを何度も使っているので気が引けますが、これはミステリー・ジェッツと並ぶ新人、レディング出身の五人組の待望のファースト・アルバム。とはいえ、以前紹介した彼らのミニアルバムは30分近いものだったので、実は待望感はちょい薄いかも知れない。ただし、音を聞いてしまった今では待望の、というのが実に相応しい、完成度の高い大作である。
一言で言ってプログレである。
続きを読むThe Motors 「Approred By The Motors」
1作目はそこそこのヒットを記録。彼らはすぐさま次作の制作に入る。
それが「アプルーヴド・バイ・モーターズ」(78)として結実する。
何と言っても英国人なら誰もが知っているヒット曲"エアポート"である。