The Ditty Bops 「Moon Over the Freeway 」

hidizo2006-06-11



こまどりの如くピーチクパーチクさえずる100%文系の香りのするアメリカの女性デュオ、昨年のデビュー作に続いて登場した2作目。
殆ど歌いっぱなしのコケティッシュな二人のハーモニー。ジャズやアコースティック・スイング的な要素を消化し、マンドリンなどを多用したスカスカで軽く肩の凝らないサウンド。まるで全曲ノベルティ・ソングのような妙なシニカルさ等々。衝撃というより、ありそうでなかった存在感の妙。フェアグラウンド・アトラクションとエディ・ブリケルとローチェスをまぜて脱力させた感じ、とでも言えばいいだろうか。

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Yonder Mountain String Band  「Yonder Mountain String Band 」

hidizo2006-05-28



去年のフジロックで後悔していることの一つが、ヨンダー・マウンテン・ストリング・バンドを見逃してしまったことだ。
見逃したというのは正確ではなくて彼らを余り知らなかったからです。
ずっと経って彼らの音を知って、それはそれは後悔した。ブルーグラス流れの安易なジャム・バンドとは徹底的に違うユニークで懐深い音楽性。味わい深いったらない。

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Hank Williams III 「Straight to Hell」

hidizo2006-05-17



ミニストリーのアル・ジュールゲンセンの
真にデカダンな音楽はロックンロールじゃなく、カントリーだ。
ガンズ&ローゼスなんぞはハンク・ウイリアムスの足元にも及ばない

というような発言を覚えている人がどれくらい居るか判りませんが、私はこのインタビューを読んだとき笑ったね。

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Pure Reason Revolution 「The Dark Third」

hidizo2006-05-13



遂に出た。という言い回しを何度も使っているので気が引けますが、これはミステリー・ジェッツと並ぶ新人、レディング出身の五人組の待望のファースト・アルバム。とはいえ、以前紹介した彼らのミニアルバムは30分近いものだったので、実は待望感はちょい薄いかも知れない。ただし、音を聞いてしまった今では待望の、というのが実に相応しい、完成度の高い大作である。

一言で言ってプログレである

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V.A. 「Brumbeat」

hidizo2006-05-06



ブラムビートって何だ?ってほど大上段に構えるもんでもない。
リヴァプールのマージービートに対して、バーミンガムのブラムビート。
ブラム(Brum)ってのがこの街の略称ですから。

そういうことなんですが、バーミンガムが実は結構な大物ミュージシャン達を生んでいることに意外と気が付かない。

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  The Motors  「Tenement steps」

hidizo2006-04-27



いくら友好的な別れであったとはいえ、ブラム・チャイコフスキー、続いてドラムのリック・スローターまで脱退してしまう事態は、ガーヴェイとマクマスターにとっても痛手であったのだろう。ライヴなども行わないまま、1年半の年月が流れてしまう。

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 The Motors  「Approred By The Motors」

hidizo2006-04-25



1作目はそこそこのヒットを記録。彼らはすぐさま次作の制作に入る。
それが「アプルーヴド・バイ・モーターズ」(78)として結実する。
何と言っても英国人なら誰もが知っているヒット曲"エアポート"である。

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